おしゃれと身だしなみの違い 看護師の第一印象(接遇研修の進め方5)

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接遇研修の進め方5

接遇研修の進め方5 「身だしなみ」と「おしゃれ」の違い

接遇研修の進め方4「第一印象は5秒で決まる」に続き、第一印象を構成する要素である「身だしなみ」について、「おしゃれ」との違いや印象度の違いなどをご紹介させていただきます。

「身だしなみ」と「おしゃれ」の違い

接遇研修では、「身だしなみ」についてお伝えする際、「身だしなみとおしゃれの違い」を認識していただくところから始める。

まずは、2人の看護師の写真を見て、印象を比べて欲しい。

「身だしなみ」と「おしゃれ」の違い

2人の看護師の写真(写真参照)を見て、どちらの看護師が信頼できるだろうか。また、なぜその看護師のほうが信頼できるのか、その理由を考えていただく。

看護師Aさんは、髪の色が茶色で、まとめ方も雑。そのため、幼くプロ意識がないように見られるだろう。看護師Bさんは黒髪で全体的にしっかりとまとめられているため、仕事ができて信頼できそうな人という印象である。

Aさんは自分の満足のための「おしゃれ」をしており、Bさんは相手のための「身だしなみ」をしているのだ。身だしなみとは、目の前にいる人への心遣いであり、チームを築く上での同僚からの信頼につながり、初めてお会いする患者様からの第一印象など、良いコミュニケーションを取るために必要な第一歩である。

写真で分析をしたのち、働いている際の自分の姿を振り返り、自分は「身だしなみ」ができているか考えてもらう。そして、その場で櫛や整髪料を使い、誰からも好印象を持ってもらえる髪の上手なまとめ方をお伝えしている。さらに、指導する立場の方が多い研修の際は、Aさんのような看護師にどのように指導するかというワークショップも取り入れている。

乾 裕子 先生

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